2009年1月 新春 下呂温泉旅行! その2
(郡上八幡と言えば水も良いけど、やはり「郡上踊り」!)


職人町、鍛冶屋町など風情ある郡上八幡の古い町並み!

郡上八幡には、古い町並みが未だ綺麗に残されている。職人町、鍛冶屋町の町並みがそうだ。袖壁と紅柄格子が特徴の城下町で、北町用水が目を引く。町中を用水が巡らされており流石水の町です。「美しい日本の歴史的風土百選実行委員会」(平山郁夫氏顧問)は平成19年に次世代に継承すべき美しい日本の歴史的風土百選を選定し、「城下町郡上八幡の町並み」がそのひとつに選ばれ、更に百選に入ったのは郡上八幡のほか、お隣り美濃市の「うだつのあがる歴史的町並み」、「城下町飛騨高山の町並み」そして「白川郷、五箇山の合掌造り集落」など、このように隣接する町や村がそれぞれ豊かな歴史とその風土を守り一同に指定をうけたのは、全国であまり例のない地域とのことでした。そして、郡上八幡と言えばやはり「郡上踊り」!その碑の前でハイポーズ!

郡上踊りの話の前にランチタイム・・・すでにお腹ぺこぺこだ。郡上八幡には、アユ、岩魚などの川魚料理や猪鍋、奥美濃カレー、古地鶏などご当地グルメは豊富だ。パパは「猪鍋を食べたぁ〜い!」と1人騒いでいたが、あっさりと却下。1番無難な蕎麦に決定。とは言え、名水あるところ美食ありとは良く言われるが、ここも有名な蕎麦どころだ。郡上の有名な蕎麦屋「平甚」へ。どのガイド本にも必ず紹介される人気店だけにほぼ満席。運良く待たずに席をゲットでき、人気の「もちもちざるそば」を注文。キッズたちは温かいかけ蕎麦と朴葉寿司。

なるほど上質な更級粉と郡上の名水でうった蕎麦は”もっちり”と”つるっ”とした食感が実に良い。流石人気店だ。更に、キッズたちの温かい蕎麦は、汁が独特でまるで高山ラーメン風の汁だ。なるほど高山ラーメンが地元で蕎麦と言われる由縁がわかったような気がする。麺が違うだけだ。普通の蕎麦とは少し違うか実に美味い。美味しく頂けました。平甚を出ると、急いで郡上八幡博覧館へ。実は13時より郡上踊りの実演があるのだ。遅れちゃいけない、急げぇ〜!

ギリギリセーフで滑り込み。毎年7月中旬〜9月初旬まで毎日開催される盆踊りの「郡上踊り」。約400年に渡って踊り続けられてきた国の重要無形民族文化財にも指定されているすごい祭りだ。ひとつ輪になって賑やかに踊る郡上踊りは、飛び込み大歓迎の自由参加OKで、特に8月13〜16日の徹夜踊りの賑わいは全国的にも有名だ。ちなみにこの徹夜踊りは深夜2時頃が最高潮になるそうだ。郡上おどりの種類は全部で10種類。 最初にはじまるのが「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる…」の歌詞でよく知られている「かわさき」。続いて民謡ではたいへん珍しいアップテンポの「春駒」。下駄の軽快な音が心地よい。踊り子さんが解説しながら実演してくれる。そのうち「みなさんもご一緒に」と踊り方指導・・・みんなで座りながらだが、一緒に踊りました。

郡上踊りは、お囃子も生演奏なだけに、夜通し演奏しっ放しで非常にタフな盆踊りだ。よって、10種の踊りの中でアップテンポが続くとややスローなものや音の少ないものなど、随時順番を選んでいくんだそうだ。ダンス大好きな菜優真優ちゃんも一生懸命踊りの練習。郡上踊りには免許もあるそうで、テストで合格するとこの世で1枚だけの認定書をもらえるのだそうだ。もっと大勢で賑やかな実演見せてもらえるのかと期待したが、やや寂しい実演・・・でも郡上踊りについて少し詳しくなったので良かったかな?
2Fは郡上についての資料館となっている。岐阜県重要無形文化財の「郡上本染め」の展示コーナーがあります。1月の寒中の川の中で木地を引き締める厳しい「寒さらし」は有名です。実はこの郡上本染めの鯉は、郡上在住の親戚から良太くん誕生祝いに頂いたことがあり、毎年節句の時に飾らしてもらっていますので、我が家ではすごく馴染みがあります。すごく雰囲気が良くて好きです。その他にもTVアニメサザエさんの原画も展示されています。各地方をテーマにしてつくられるオープニングの郡上版の原画に、キッズたち指さして大騒ぎでした。

郡上八幡博覧館を出ると、あれれっ雪が舞っている。どうりで寒いはずだ。郡上八幡をぐるっと1周散策して約1時間コース。小雪が舞ってきたので郡上八幡城はキャンセル。ちなみに八幡山の上に小さく見えるのが郡上八幡城です。そして、もしかしたら郡上踊りよりも有名かも?吉田川にかかる新橋。これだけでは、ピンとこないかもしれないが、郡上の夏の風物詩とも言えるのが、子供たちによる新橋からの吉田川への飛び込みだ。郡上八幡に生まれた子供たちにとっては、ひとつの重要な通過儀礼のようなものなのですが、何せ橋の高さは12メートル、ビルの5階のベランダの高さに匹敵・・・良太くんもそのダイブポイントから覗き込みますが、これが予想以上に高い。高所恐怖症のパパは郡上に産まれなくて良かったと正直思ったそうです。ホント高〜い。

小雪舞う郡上八幡散策を終え、いざっ下呂温泉を目指す。山道を走る事約1時間で天下の名湯「下呂温泉」だ。今宵の宿は「湯遊びの宿 下呂観光ホテル」。下呂温泉街のはずれの飛騨川を見下ろす高台にたたずむ静かな宿だ。下呂温泉は我が家好みのちょっと寂れた一軒宿が少なく、比較的いかにも温泉観光ホテルというものが多い。そんな中、部屋数も少なめで評判が良いのがここ観光ホテルだ。綺麗なエントランス入ると、まずはお茶と水菓子のサービス。そして、またママが悩む色浴衣のサービス。この浴衣を選べるのは最近女性にはたいへん人気のようですねぇ〜。うちのママも大好き!でも、これがホント選ぶのに時間かかる・・・・何組もの客に先を越される中、やっと決定しようやくお部屋へ。賄いさんすみませんねぇ〜。
今宵の我が家のお部屋は「じゃらん」の中部エリアのランキングでトップとなった眺望抜群の露天風呂付きのお部屋。12畳と部屋は至って普通だが、広い月見テラス、信楽焼きの露天風呂そして眺望はなるほど素晴らしい。信楽焼の露天風呂は大人2人がBESTで根本的にはカップル部屋なのだろうが、大人+3キッズでも何とか入れるサイズだ。まぁ〜大人しく入ってくれればの話ですが・・・。うん、でも中々期待通りでした。
16時ちょっと前と早めにチェックインしたには訳がある。天下に響く日本3名泉の湯を堪能するためだ。よぉ〜し、今日は思う存分温泉を満喫するぞぉ〜!とパパ大ハッスル。もちろん3キッズもそれに続く。まずは、キッズたちも可愛い浴衣にお着替え。菜優真優ちゃんは、各々似ているが違う柄だ。ちゃんと自分たちで柄を選んだのだ。ホント小さくても女の子は煩いから面倒くさい。

菜優真優ちゃん、浴衣着こなしてご満悦。ここで更に面倒くさいのが「どっちの浴衣がかわいい?」という質問だ。予想通り聞いてくる。どちらの顔もたつように答えるのにホント苦労する。さぁ〜て、まずはメインの大浴場からいこう!ということに。

大浴場はガラガラ。もっと趣ある露天風呂を期待していたが、まぁ〜良くも悪くも平均的な露天風呂??でも、温度適温、そして何より特筆すべきはその泉質だ。下呂温泉は無色透明のアルカリ泉だ。アルカリということはつまりツルツル湯だ。なるほど美人の湯というのが良くわかる、実によい湯だ。全国に美人の湯、美肌の湯はいろいろあるが、九州の美肌の湯として有名な「嬉野温泉」にも勝るとも劣らない湯だ。更に小雪舞う中の入浴も悪くない。

内風呂もいたって普通。こちらもガラガラ。決して空室だらけな訳ではなく、今日は満室。だけど部屋数が少ないからすごく余裕があって良いのだ。又、ここで追記しておかないといけないことがある。画像は全て男湯で、男湯はこんな感じで特筆することはないが、反して女湯は2004年夏にリニューアルされ綺麗で趣きある湯に変貌しているのだ。この観光ホテルは俗にいう女性客重視って感じなのか?少なくとも大浴場は全てにおいて女湯が上らしい。綺麗なパウダールームやリラックスできるソファー等、男湯では全く見られないモノが用意されているとのことだ。まぁ〜お湯は同じだ良しとしよう。大浴場出ると広い湯上がりロビーがある。

ここではコーヒーが無料で頂ける。もちろん冷水もだ。風呂上がりのため、冷たいものが水以外にあれば尚更良かったのだが、そこまでは贅沢かもしれない。いつもコーヒーが無料でもらえるだけでも良しだ。ここにはエステサロン、陶芸教室、カラオケボックス等も隣接し、読書コーナーも用意されているので風呂上がりの火照った身体をコーヒー飲みながら雑誌片手に冷ますことができる。パパがコーヒーもらっている間に、良太くんは今回誕生月ということで、ホテルからプレゼント。引換券をワクワクしながら売店へ提出すると・・・プレゼントはお箸。実は立派なお箸でお値段も結構するようなのだが、運悪く我が家は新年にお箸を更新するため、数日前に買ったばかり・・・う〜ん微妙なプレゼントだ。でも、折角なので帰宅後はこれを使用することに。

部屋に戻ると、下呂温泉街も夕暮れ・・・日が沈みいよいよ夜景が訪れ始めてきた。温泉好きの我が家、大浴場から戻ったばかりなのに、早速部屋の露天風呂へ直行!浴衣を脱ぎながら部屋を縦断し、そのままお風呂へダイブだ。まぁ〜何て女の子らしい入り方だろうか?う〜ん、しかし、流石「じゃらん」で中部エリア人気No1を獲得した部屋だけはある。その眺望は素晴らしい!この開放感は、抜群としか表現できない。真っ暗になるのが楽しみだ。個人的な好みは、こういった眺望というよりは、緑に囲まれた静かな趣ある、少し寂しげな露天風呂なのだが、「じゃらん」がこの部屋を人気No1にランキングしているということは、一般的には眺望良しの露天風呂が人気なんですねぇ〜。いやぁ〜なるほどなるほど・・・。

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天下の三名泉満喫続く!そして定番の飛騨牛を堪能!

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