2008年8月 名古屋の隠れ名所?「ノリタケの森へ」! その1
(日本の老舗洋食器メーカー「ノリタケ」発祥の地!)


近代陶業発祥の地とも言える赤レンガ工場

名古屋は観光スポットがないので仕事以外では立ち寄ったことがないとか、栄で夜飲んだことあるよとか、新幹線で通過もしくは乗り換え時に立ち寄ったことくらいしかないなぁ〜と言う方が多いはず。東海エリアの観光と言えば、伊勢志摩方面や飛騨地方など愛知県以外がメインだ。関東にいるころも九州にいるころも、名古屋のこと知っている人はすごく少なくこれだけ大きな都市なのに、すごくマイナーなイメージが払拭できない。

そんな名古屋にも隠れた名所がいくつもある。その1つがJR名古屋駅から北へ徒歩約15分に位置する「ノリタケの森」だ。この名を聞いてピーンと来る方どのくらいいるだろうか?ここノリタケの森は、日本を代表する洋食器の老舗メーカー「ノリタケ」の発祥の地なのだ。ノリタケとはここの地名をさす。ノリタケが名古屋発祥とは全然知らなかった。面白いことにあの世界のトヨタ自動車の発祥の地も、歩いて数分ほどのお隣に位置しており、国内の近代工業の産声エリアとも言える。

緑が美しい広大な敷地には、1904年(明治37年)に建築された赤レンガ工場が残されており、一部は改修され利用されている。この工場は1975年まで現役として活躍したとのことで、まさしく国内の洋食器の歴史そのものと言える。う〜ん、何とも風情のあるたたずまいだ。今や世界中で愛されるノリタケブランドは約100年前ここからスタートしたのだ。

レンガ工場と銀杏並木・・・ホント美しい公園だ。そしてキッズと言えば小川で水遊び。暑い日は必ず水遊びで大騒ぎ。おいおい、雰囲気なんてあったものではない。まずは、その歴史ある工場を改修利用したセラミックス展示館「CANVAS」へ。日本ガイシのテーマパークのようだ。ここはセラミックに関する体験型学習施設になっていて、いろいろな問題をクリアしてポイントを獲得していく形式になっており、キッズたちはゲーム感覚で遊べる。

館内には、セラミックの歴史や将来の可能性等々いろいろな学習ができるようになっている。問題をクリアすると受付でもらったカードにポイントが加算されていくシステムだ。排ガス触媒や電子材料などセラミックは予想以上に進化していて面白い。キッズ心をくすぐる体験コーナーもいくつかあってご機嫌だ。
タッチモニターでのクイズ形式のコーナーもある。菜優真優ちゃんたちは当然ながら難しい・・・でも、当たったとかはずれたぁ〜とか大騒ぎ。全部ヤマ勘の癖に・・・盛り上がる。と思ったらママもXが続く。結構難しいようだ。

途中自分が何ポイント獲得したか確認していく。真優ちゃんは現在17枚ゲット!残念ながらゴールまでもう少しだ。がんばれ!その先には家庭の中のセラミックコーナーが続く。トイレや大型の電池など日常的なものなので、キッズたちも面白おかしく体験&ポイントゲット。

とりあえず、良太兄ちゃんに続き、菜優&真優ちゃん全員23枚ゲット。無事パーフェクトで終了です。みんな何となく嬉しい。暑い日でもここはエアコンが効いているので休憩にも最適です。無料で遊べます。続いてウエルカムセンターへ。ここには「ノリタケプレステージショップ/ステージ」がある。ひときわ輝く最高級ノリタケ製品がいっぱい陳列されていて眼の肥やしには最高だ。しかし我が家には3人の暴れん坊キッズたちがいる。高級皿のショップに長時間いるようなリスクはさけなければ・・・危なくて仕方ない。逃げろぉ〜って感じだ。

お隣のクラフトセンターへ移動。クラフトセンターの1Fには、陶磁器がどのようにつくられるか?の製造工程の見学ができます。ノリタケの熟練工が、チャイナボーン置きものの流し込み成形から組み立ての原型製作、焼成など実演を見せてくれる。ホント眼の前で見学ができるので中々面白いです。残念ながらクラフトセンター内は撮影禁止でした。その上、ここだけ有料で大人500円。キッズたちは無料です。そんな熟練工に触発されたのか?2Fにあるチャイナペインティングによる絵付け体験コーナーに挑戦!とにかく体験大好きな良太くんだ。

体験コーナーは54席あり、予約なしで空きがあれば随時受け付けしてくれる。10時〜16時。マグカップ(高さ約9cm)かプレート(直径20cm)か選べて(他にも高いがいろいろデザインもの置物等ある)、尚かつすでに何種類かの下書きが施されていて絵を塗るだけという簡易体験のものと、下書きがフリーハンドでできるものと選択できる。良太くんは当然ながらマグカップのフリーハンドを選択。送料&税込みで1800円だ。かなり高価だが仕方ない。良太くん体験スタート。まずは、ボールペンで下書きスタート。マグカップに書き込むのは難しそうだぞ、大丈夫か?

30分ほどかけてじっくり下書き完成。おいおい時間駆け過ぎじゃない?続いて絵の具の準備。小皿に絵の具を出して(この時に絵の具の水をしっかり切ってからでないといけないので意外と難しい)、透明な液(これ何かな?糊の1種だと思うけど)を加えてセッティング。準備OKで早速絵付け体験スタートだ!面白いもので焼くと色が全然変わるらしく、ピンク色になると言われても暗いグレー色だとどうも雰囲気が出てこない。

体験もの大好きな良太くん、過去何度こういったチャレンジ挑んだことだろうか。今夏にも先日、山中温泉で山中漆器のロクロ挽き体験したばかりだ。でも、小さい頃にいろいろ体験することは悪くないことだ。がんばれぇ〜!勉強の時間には中々見られない、これぞ真剣モード。ここで絵皿にしておけば良かったと泣き声が聞こえてくる。確かにマグカップの方が断然書くのが難しいようだ。大苦戦。

1色づつ小皿に絵の具を出さないといけないので結構面倒だ。「わぁ〜失敗したぁ〜!」の悲鳴が聞こえてきたり、「よしよし、いいぞ!」と気合いの入った声が聞こえてきたり、良太くんは中々楽しんでいるようだ。反面、菜優真優ちゃんたちは欲求不満中。「私もやりたぁ〜い!」と最後まで嘆願してきたので、お兄ちゃんだけのトライにご機嫌斜めの2人だ。そんな中でも、絵の具を混ぜたりとちょこちょこお手伝いして機嫌を直す2人。筆をいじっているだけでも楽しいようだ。

30分ほどマグカップと格闘の上、ようやく完成。何とも芸術的???な良太くんの傑作が世にうまれましたぁ〜。あまりの絵の上手さにパパいきなり吹き出して、良太くんも心配顔?よぉ〜し終わりにしようというところで、「あっいけない、内側塗るの忘れてたぁ!!」と良太くん再び筆をとる。どうやらまわりの人がマグカップの内と底に塗っているのを発見したようだ。おいおい、まだやるのかよぉ〜。

 

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