2010年3月 神戸・有馬温泉旅行! その2
(天下の名湯・有馬温泉へ!かぐや姫気分の菜優真優ちゃん!)


竹取物語がテーマの宿で、かぐや姫気分の菜優真優ちゃん!

天保山から車で約1時間弱、六甲山を越えたところに天下の名湯・有馬温泉はある。昨春の下呂温泉以来、久しぶりの温泉旅行だけに温泉好きの我が家はかなりのハイテンション!有馬温泉はなるほどいかにも古くからの温泉街という感じで、関西の奥座敷と呼ばれているのがよくわかる。何せ日本最古の温泉と伝わる有馬温泉だけに、狭いエリアに老舗温泉旅館が立ち並び雰囲気はすご〜くいい感じだ。そんな中、今宵我が家が選んだお宿は人気温泉宿「竹取亭 円山」。

「今は昔、竹取の翁というものありけり・・・」で始まる竹取物語は、月の世界から舞い降りたかぐや姫の物語で、ご存じ日本最古の物語とも言われている。最古の湯と最古の物語がかかっているのかな?とりあえずここ竹取亭円山はその竹取物語をテーマにした温泉宿だ。六甲の山並みの眺望と美味しいお茶、お菓子をのんびり頂きながらチェックイン済ますと、まずは、ママの浴衣選び。最近女性客に人気の宿では当たり前のようになってきた浴衣選びサービス。まぁ〜綺麗な浴衣がすごい数あるので選ぶのに時間がかかる上に可愛い巾着はそのままもらえるという事もあり真剣なお選びモードが延々と続く。そして、お部屋の案内には、なんと名物の御所車の登場だ!まさしくかぐや姫になった気分!菜優真優ちゃん、ご機嫌で乗車。エントランスからエレベーター入口までのホント短い間だが、これだけでキッズたちのハートはキャッチだろう(ちなみにこのサービスは女性かキッズに限るそうです)。凝っていて正面壁には薄明かりの中、満月が浮かび上がるといういかした設定になっている。

まずは、スタッフ方の応対もたいへん気持ちよく、到着から部屋まで辛い目で見ても減点なしというおもてなしだ。こういうハキハキと明るい応対は、当たり前ではあるが中々できることではないのかも?ホントこの時点で皆良い宿だねぇ〜と合格点が出る程。なるほど最近たいへんな人気だということが理解できる。折角の名湯なので、今回は少々宿でのんびりしようと計画!よって、あえて有馬温泉街散策には出ず(1時間ほどでぐるーと散策できるようで、見所も色々あるらしい)、早速リラックスモードへ。菜優真優ちゃんは早々に可愛い浴衣姿に着替えて、すでに温泉モード!

まずは、何より温泉だ。有馬温泉の説明は後でゆっくりするとして、今宵1番の楽しみが有馬が誇る「金泉」「銀泉」の2つの湯だ。日本最古の湯、太閤秀吉が愛した湯・・・等々、有馬温泉を語り始めたらキリがない。理屈抜きでまずは赤茶色の「金泉」へ。濃いトマトジュースというか?赤茶色の絵の具で染めたというか?まるで赤出しの味噌汁に漬かるような雰囲気の金泉!トロミがあって温泉好きにはたまらない湯だ・・・なるほど良い!更に無色透明の銀泉はサラリとして、この2種の金泉&銀泉の併設のバランスが実に良い!流石だ。

あぁ〜名湯「金泉」「銀泉」の有馬の湯をのんびり満喫した後は、お待ちかね夕食タイム!部屋がすごく新しく綺麗でも、温泉がどんなに素晴らしくても、やはりお食事との3拍子が揃っていないと決して満足はできない(当たり前!)。今宵は良太兄ちゃんの合格祝いをかねて早々に予約していただけに(いったい何回合格祝いすりゃ良いのか?って言われそうだが、でもそれだけ中学受験って合否に関わらず家族全員たいへんなもんなんです)、今宵は料亭「羽衣」の個室でのんびり懐石料理に舌鼓だ。

まずは食前酒のイチゴワインで乾杯!続いてパパはビール、ママはご当地名物の「有馬サイダー」をつかった梅酒の有馬サイダー割りで再び乾杯!う〜ん、美味い。まず驚いたのがキッズ料理の豪華さ。画像ではイマイチ伝わらないかもしれないが、これがホント立派なお子様ランチになっている。ハンバーグ、スパゲッティ、焼肉、ウインナー、特大海老フライ、卵焼き&ツナサラダ、そして握り寿司、コーンスープとデザート2種とおもちゃ付きのお菓子、ジュースだ。今まで色々頂いたお子様メニューに中では最高と言えるレベル。当然ながら菜優真優ちゃんご機嫌だ!パパママは、前菜として「飯蛸旨煮、子持ち公魚柚香漬、一寸豆の豆腐」続いて、煮物椀として「蛤の真丈椀」、向附として「横輪(鮪の若いの)、鯛、間八、烏賊の刺身」。う〜ん、どれも美味い。関西なので薄味かと思ったら、意外と味付けしっかりでズバリ好み!

ここでお宿からの優しい心遣いの連発!まずは鯛のお頭煮?兜煮?正式な呼び名はわからんがここではとりあえずお頭煮と呼びますが、良太くんへのお祝いとしてサービスしてもらいました。パパママ2人で1皿、そして良太くんにも1皿だ。これは魚好きの良太くん大感激!更にお祝い事の定番メニューのサービスが連続!次はお赤飯。わざわざご丁寧にお祝いメニューを差し入れして頂きホント有り難いものだ。遠慮なく頬張るパパ!

炊きあわせとして「丹波鶏と野菜の替わり茶碗蒸し」とお凌ぎとして「鰆の松前寿司」。このちょっと大きめの茶碗蒸しが実に美味い。丹波鶏のダシがえらくきいていて極旨!ホントいい味だ。メイン的に出てきたのが、強肴の「和牛煮込みのうすいクリーム焼き」。いきなりちょっと洋テイストのものが出てきて驚いたが、これまたえらく美味い。牛のパイ包み焼きという感じなんだが、アスパラ、特に蓮根の揚げたのがたまらない味と歯ごたえ!最高でした。

蒸す物は「鱒の献珍蒸し」。なるほど竹取物語のイメージ通り竹の下から蒸気で蒸した逸品だ。鱒と丸大根、桜麩がいい感じで蒸されて葱味噌との相性も抜群だ。芋焼酎との相性も申し分なくご機嫌のパパ・・・。もう負けずにいい感じに出来上がっています。う〜ん、やはり温泉宿で美味しい料理と酒・・・最高です。至福の時ですなぁ〜。最後に丹波の美味しいご飯で締め。皆ホント美味しく、そして嬉しい心遣いにもう大満足で頂けました。

しかし、ここで終わらない。今宵は良太くんのお祝いだ。今回の宿泊プランはお祝いプラン!実はちょっとしたサプライズ付き。早速、今宵のサプライズ!合格祝いケーキの登場だ。これには当の本人の良太くんもびっくり!早速蝋燭たてて、みんなでお祝いソングを即興でつくって唄う中、少しハニカミながら良太くん一息で吹き消す!もちろん皆大拍手!とりあえず今宵のサプライズ大成功!って感じだ。

早速、フルーツいっぱいの合格祝いケーキ頂きま〜す。更に、通常の懐石料理のデザートのブランマンジェもあるので、ママはWデザートに大感激。菜優真優ちゃんに至っては、自分のデザート自体がダブルだった上にパパのデザートも奪い取り、超豪華なトリプルデザート!だから自然に満面笑顔炸裂って感じだ!いやぁ〜温泉も良いけど、竹取亭の懐石料理もホント美味しく頂け大満足。更に嬉しいサービス頂き、感謝でいっぱいだ。あぁ〜ご馳走さまでした。更にお祝い酒までもらっちゃった。嬉しい〜パパ。

部屋で少しゆっくりしてから、再び温泉へ。今度はチェックイン時に予約した貸切露天風呂「報恩謝徳」へ。ここ竹取亭には4つの貸切露天風呂があり、各々に金泉、銀泉が用意されている。当日予約なだけに良い時間帯をとるのは中々の競争率のようだ。我が家は1番人気の二の湯「恩」を食後にとれたので楽しみだ。趣きある石階段をあがっていくと貸切露天風呂棟に到着。

一&二の湯は銀泉の湯船が広く、更に二の湯は前庭が広くて開放感が売りで人気No1とのこと。なるほど確かに広くて良い。湯温も適度だし、何よりこの時期は寒過ぎず熱過ぎず、長湯もずーっとできるので最高の露天シーズンといえる。金泉と銀泉は先記した通り泉質が全然違うのでこの2つの湯を楽しめるのは実に楽しいものだ。これが有馬温泉の人気の由縁とも言えるのだろう。何せ有馬温泉は日本三古泉(道後、白浜)、日本三名泉(草津、下呂)と2つの冠をうける唯一の名泉だ。更に枕草子の三名泉にも数えられ、江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付けされたことも有名だ。まさしく天下の名泉といえる。

歴史上も、天下統一に目処がついた1583年に豊臣秀吉が長年の戦の疲れを癒すためにここ有馬温泉に初めて訪れて以来、こよなく愛したということは有名だ。特に1597年に始まった大規模な改修工事は太閤秀吉の指示の元で実施され、この改修があったからこそ今の有馬温泉の繁栄があったとも言われている程だ。今も秀吉が造営した「湯山御殿」の遺構が発掘され、「太閤の湯殿館」にて一般公開されている。蒸し風呂や庭園など出土したまま保存されているとのことだ。そんな華やかな有馬の歴史など関係ないとばかりに、金泉銀泉を行ったり来たりで大騒ぎのキッズたち。ところが、金泉は鉄分豊富な温泉なため、泳ぐ真優ちゃんの髪の毛はバサバサに・・・まるで泥遊びした後みたい?に泥かぶったようなバサバサ具合だ。真優ちゃんは後で再入浴し、洗髪しないと駄目だぁ〜。でも、広々とした人気貸切露天風呂のんびりできましたぁ〜。いい湯だな〜!あっはははん、ババンババンバンバン!!

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朝風呂も貸切露天の金泉&銀泉!2日目は神戸タウン散策へ!

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