2011年2月 文明開化期へタイムスリップ!「博物館明治村」へ!


明治時代にタイムスリップ!明治村のメイン通りのレンガ通り!

愛知県は日本三大都市エリアだが、観光という意味ではイマイチ。ビジネスで名古屋駅降りたり、新幹線で通過したことは多々あれど、観光で立ち寄ったという方はホント少ないのでは?かく言う我が家も同じで、転勤で越してくるまで名古屋と言えば名古屋弁のイメージくらいなもの。観光とは1番縁遠いイメージを持っていました。いざっこちらで生活し始めてもなお、観光のイメージはえらく薄い。このエリア以外のものにとっては愛・地球博もかなり興味薄だったし・・・観光スポットと言えば名古屋城くらい?といたって寂しい状況だ。

そんな中、数少ない有名観光スポットと言えるのが「博物館明治村」と「犬山モンキーパーク」だ。っということで、どうせ越してきたのだから1度はいっておこうか!という感じで愛知県の北端の犬山市にある「博物館明治村」へ出発!明治村はその名の通り、文明開化期ともいえる明治時代の貴重な建造物が残されている散歩にぴったりのテーマパークだ。駐車場のある北口から入って、真っ先に出てくるのが「帝国ホテル中央玄関(大正12年築)」だ。重厚だよねぇ〜その上洒落ている。奥には何でここにビリヤードテーブル?っと思いきやっ、これ日露戦争終結のポーツマス条約の調印に使われたテーブルなんだそうだ。へぇ〜あのポーツマス条約はここの上で結ばれたんだぁ〜。それを聞くと急に恐れ多いテーブルに感じてしまうから不思議だ。

赤レンガの建物が「名鉄岩倉変電所(明治45年)」。京都市電に続き全国2番目に開通した名古屋の市電が名鉄。その後、犬山まで延長した際の電力供給を担ったのだ。そして「内閣文庫(明治44年)」と重厚な建物がならぶ。内閣文庫は明治政府の中央図書館ですね。「大明寺聖パウロ教会堂(明治12年)」は長崎県の伊王島に創建された教会堂で、長崎最初に建立された大浦天主堂から遅れること15年後に建築されたのだそうだ。コウモリ天井と呼ばれる球形の天井はお見事って感じだ。ここで必死に教会まわりをウロウロしている菜優真優ちゃん・・・実は「明治探検隊」というヒントをたよりに秘密のポイント3ヶ所を見つけていくゲームに参加。1つ目を無事発見!

続いては雰囲気がガラッとかわって、より重たい雰囲気の建物へ・・・「金沢監獄中央看守所・監房(明治40年)」だ。狭いし、何より寒い・・・こりゃまさしく監獄だ。監獄体験といって独房に入れるんだけど、入ってみて決して気分の良いものではない。更に菜優真優ちゃん、何とも言えない緊張感から出ました「怖〜い」とのつぶやき。

そして中央には監獄と言えばここ!という感じの網走監獄の監視室が鎮座し、その前には。どんな気持ちで筆をとっていたのか?まるで想像もつかないが服役囚が手紙を書く小屋があり、これも中に入って体験?ができる。真優ちゃんご機嫌に入るが、重い雰囲気は増すばかりだ。しかし、網走という名が出てくるだけで何となく重苦しくなってきますねぇ。たまらん響きだ、お隣にはこれ又厳しい「前橋監獄雑居房(明治21年)」。こりゃ吹きさらしで馬牛と同じ扱いだ。

そして、「金沢監獄正門(明治40年)」へ。これは監獄だ何だという前に、とりあえず美しい!これぞっ洋風建徳の美だっという感じだ。高台にあがると白亜の教会発見。ご存じ「聖ザビエル天主堂(明治23年)」。誰もが知るザビエルの伝道を記念して建築されたのがこの教会だ。正面入口上には直径3.6mを超える大きな薔薇窓が付けられ、切妻の頂点には十字架が掲げられている。それらが下に展示されているのだが、これが上にあると気づかないものだが、いざっならんでみるとデカいこと、そして美しいこと。教会内はバレンタインコンサートが企画されていて、ぜひ聞いていきたいところだが、パパは絶対眠ってしまうので却下。でもこんな美しい教会でのピアノ、フルートの音色はさぞかし良いのでしょうねぇ〜?

教会の奥には「菊の世酒造(明治初年)」。西洋建築が多い明治村の中で、思いっきり和風瓦葺の蔵は逆にはえるものだ。巨大な酒樽や酒造りアイテムがいっぱい展示されている。その裏には小さいが梅林園があって、早咲きの梅が2分咲きって感じだろうか?まだまだ寂しいが梅の香りは心地よく漂っている。う〜ん、今日はえらく寒いが、春は着実に近づいてきているようだ。

国指定重要文化財の「呉服座(明治25年)」に到着。この芝居小屋は大阪府池田市の戎神社の近くに建てられていたが、明治25年に同じ池田市の西本町猪名川の川岸に移され、名称も「呉服座」と改められたとのこと。地方巡業の歌舞伎をはじめ、壮士芝居、新派、落語、浪曲、講談、漫才等様々なものが演じられただけではなく、尾崎行雄や幸徳秋水らが立憲政治や社会主義の演説会に使ってことでも知られているらしい。当時の芝居小屋が大衆の遊び場、社交場であると同時に、マスコミの重要な役割も果たしていたことがうかがえるのだそうだ。でも、残念だが工事中?でも中は雰囲気あって良い感じですねぇ。お隣の「小泉八雲避暑の家」はここで怪談を描いたのだろう?と思わず想像してしまう八雲の部屋が奥にあり、手前はがらっと雰囲気かわってちびっ子たちご機嫌の駄菓子屋「八雲」。もちろん菜優真優ちゃん、そしてママまで駄菓子をゲット。でも駄菓子いいよねぇ〜。

明治村の顔の1つとも言える「宇治山田郵便局舎(明治42年)」。もちろん国の重要文化財だ。なるほどこんな郵便局あったらいいですよねぇ〜。実にエレガントな建築物だ。中には目安箱から始まる歴代のポストが展示されていたり切手の歴史などが紹介されていて意外に面白い。更に、目玉の「未来への手紙〜はあとふるレター」がある。これは10年後のお預かりした月に投函してくれる未来手紙だ。これは面白いっと思ったが、いざっ現実を考えてみる・・・転勤族にとっては引越しがあるので無駄金になる?悩んだ結果、残念断念。10年後には名古屋にいないだろう?と判断。おっと忘れてはならない菜優真優ちゃんたちのポイントも発見。そろそろ疲れてきた休憩だ。「工部省品川硝子製造所(明治10年)」へ。中は「デンキブラン 汐留バー」になっている。。

デンキブランとは、明治26年頃に三河出身の神谷傳兵衛氏が当時もっともモダンだった街・浅草の「みかはや銘酒店」(後の日本初の洋風バー「神谷バー」)で発売した日本初のカクテルで、萩原朔太郎も愛飲したという銘酒です。その名前の由来は、当時まだ電気が珍しく、目新しいものというと“デンキ○○”などと呼ばれ、デンキブランはハイカラな物として大変人気を集めたのだそうだ。菜優ちゃんはホット蜜柑、真優ちゃんは人気メニューの汐留ショコラ。そしてママとパパは、バレンタインの限定メニューのデンキブラン入りの汐留ショコラフォンデュ。う〜ん、美味くてみんなご機嫌。

暖まったところで「歩兵第六聯隊兵舎(明治6年)」へ。幕末、維新の動乱後に建設された兵舎内には、兵隊さんのベッドや部屋、昼&夕食など当時の兵隊さんたちの生活がわかって面白い。続いて病院関係が続く。「日本赤十字社中央病院病棟(明治23年)」、そして「名古屋衛戍病院(明治11年)」は愛知県の有形文化財で陸軍病院のこと。現代の病室より何かすごくお洒落?

広い道場の「第四高等学校武術道場・無声堂(大正6年)」へ。このへんでNHKドラマ好きならばピンっとくる方もいらっしゃるかも?そうだ3年にも渡り年末ドラマスペシャルとして放映される「坂の上の雲」のロケ地として多く採用されている明治村。先の呉服座や病院、そしてここ無声堂も登場している。そんな事は興味ないとばかりに菜優真優ちゃんは着々とポイントを見つけて大喜び!ようやく明治村のメイン通りといっても良い「東山梨郡役所(明治18年)」へ続くレンガ通りへ。おぉ〜格好良い建物だ。廃藩置県によって統合新設された山梨県の東山梨郡の庁舎だ。それにしても立派!
レンガ通りには「安田銀行会津支店(明治)」や国の重要文化財の「東松家住宅(明治34年)」など目玉のものがならぶ。東松家は名古屋の商家で、かなりの富裕層だったようだが、実は江戸時代にはどんなに裕福でも武士以外は3階建ては許されていなかったのだそうだ。慶応3年にそれが解かれこういった大豪邸が全国的に広まったんだそうだ。それにしても大豪邸だ。すごいねぇ〜。ここで菜優真優ちゃんたちは最後のポイント発見!笑顔のゴールだ。明治村の正門前までいくと、これぞ洋式建築と言わんばかりの「三重県庁舎(明治12年)」が現れてくる。

先の東山梨郡役所といい、この三重県庁といい、とにかく当時の庁舎は立派だし洒落ているしすごいもんだ。明治維新後、明治4年の廃藩置県において各知事が任命され、明治9年東京大手町に建てられた内務省庁舎にならって造られたのだそうだ。庁舎の中では、上記した「坂の上の雲」の撮影で本木雅弘さんや石原さとみさんが着用した軍服や和服等々のアイテムが展示されていて、見学者に囲まれている。歴史ドラマ好きのパパもかぶりついていたようだ。あれっ、石原さとみさんものばかり見てるんじゃない?「聖ヨハネ教会堂(明治40年)」、西郷隆盛の弟の「西郷從道邸(明治10年)」を見学。今の目黒に西郷山と言われる程の広大な敷地をもっていたというのだから西郷ドンの弟さんはすごいものだ。

「学習院長官舎(明治42年)」の前を通って、「森鴎外・夏目漱石住宅(明治20年)」へ。明治23年から森鴎外が借りて一年余りを過ごし、明治36年から同39年までは夏目漱石が借りて住んでいたという由緒ある住居だ。夏目漱石と言えばトレードマークの我が輩は猫であるの猫。縁側前にその猫のぬいぐるみが鎮座。以前は園内を走っていたSLは残念ながら運休中。SLに乗りたいキッズたちも多いだろうに・・・あとえらく広いので体力なしにも欲しいところだ。っとぼやきながら市電京都七条駅で休憩。実は、予想以外に明治村は16時で閉園。おいおい、いくらオフシーズンと言えども早過ぎない?真反対の北口出口は遠〜い。
へとへとになりながら何とか北口に到着。16時前から蛍の光が流れ、閉めるモード満々の明治村に対して、出口にあるお土産ショップだけは思いっきりOpen。おいおい商売根性だけは立派だが、せめて17時まで散策させてもいいんじゃない?と言いつつもママ&菜優真優ちゃんはお土産大好き!ShopへGoだ。やれやれ困ったもんだ。本当は早めの夕食として明治村内の「大井牛肉店」の牛鍋を頂こうと、途中名物のカレーパンやコロッケ、古今東西お雑煮フェアをじーっと我慢してきたのに、まさかの16時Close に大幅予定変更。結局、犬山を去って自宅で良太兄ちゃんをピックアップし、近所のカレー店へ。

たまに無性に食べたくなる本場のカレー料理。菜優真優ちゃんはナンのキッズプレート。ママと良太くんはレディースセット(ナン食べ放題なので良太くんも安価なセットを選択させる)。パパはチキンティカとガーリックティカがついているラジャセット!そして単品でシシカバブーも注文!パパとママのチキンマサラカレーもいいけど、良太くんのホウレン草のカレーも美味そうだ。ティカとシシカバブーもいい!特にシシカバブーは竹輪型のつくね?って雰囲気だけど癖になる。ナンも美味いがデカイ・・・でもおかわり自由と聞いて負ける訳にはいかないとばかりにパパ勇敢に挑み何とか2枚を完食・・・うぅ〜気持ち悪〜いだって。〆のマンゴーシャーベットを頂いて皆ご機嫌ご馳走さまでした。数少ない名古屋の半日日帰りファミリー遊びでした。

博物館明治村 http://www.meijimura.com/
NHKドラマ坂の上の雲ロケ地マップ http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/specials/locamap/

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