2010年8月 はじめての海外旅行! セブへ! その5
(歴史あるセブシティ観光へ!)


サント・ニーニョ教会前にて!

14時よりセブシティ観光へ出発!ばばが海だけでなくセブの史跡めぐりにどうしても行きたいと出発前から熱望していたため、それならばと地元ガイドのJunさんとフィリピンで1番古い街のセブシティを目指す。日本ではセブとひとくくりで呼んでいるが、俗に言うセブリゾートは国際空港のある小さな島のマクタン島だ。セブ州の州都セブシティのあるセブ島は橋でつながっている。とりあえずものすごい大渋滞のためシャングリラホテルから車で約1時間ほどもかかる。途中の公道はルールも糞もないほど皆荒々しい運転で、日本人ドライバーには運転など不可能なレベルだ。「良くこんな道を運転できるなぁ〜」と感心しているとようやく最初の立ち寄り地の「サンペドロ要塞」に到着!

真っ赤なポロシャツが似合う陽気なJunさんのガイドで早速フィリピン最古の要塞「サンペドロ要塞」の中へ。スペイン統治時代つまりスペイン植民地時代の象徴とも言え、1565年に建設が始まり完成までに700年を要したと言われる三角形をした小さな要塞だ。18世紀にはスペイン人がイスラム系海賊の攻撃を防ぐ目的で使用し、日本軍占領時代は捕虜収容所として使用されたとのことだ。なるほど、太平洋戦争の激戦地レイテ島はセブ島のすぐ北だ。当時は多くの負傷兵が担ぎ込まれてきたのでしょうねぇ〜。立派な城壁は珊瑚で造られているんだって、すごいもんだ。そして各所に迫力ある大砲が当時の要塞としての面影を強く残しております。
続いて、1565年に建造されたフィリピン最古の教会「サント・ニーニョ教会」へ。教会の守護聖人サント・ニーニョ(幼きイエス・キリスト像)は探検家マゼランがファナ女王に贈ったもので、度重なる戦火の中でも無傷だったと言われており、セブでは奇跡の守護神として崇拝され続けているのだそうだ。何より教会内の装飾は素晴らしく、なるほど流石にこの教会はすごく趣がある。フィリピン人の7〜8割はクリスチャンだそうで、今日も多くの方が参拝に訪れている。よ〜く見ると教会左側に長〜い列が・・・何だぁ?と確認すると奇跡の守護神のサント・ニーニョへの参拝の列だ。治癒したい場所に触れると治るという神話があるそうで、長蛇の列にも関わらず毎日人が切れないのだそうだ。触れてみたいような気もするが、あまりにもの列に断念。
陽気なJunさんがサント・ニーニョだけでなくどの像にも同様の効能があるというから、皆でとりあえず触りまくる。まぁ〜Junさんの言う事なので信頼して良いのかどうか?でも、他の人たちも同様にしているので満更嘘ではなさそうだ。Junさん疑ってごめん。サント・ニーニョ教会の前にはセブのシンボルとも言える「マゼラン・クロス」がある。歴史的な流れは逆になってしまったが、キリスト教布教のために1521年にセブ島に訪れた冒険家マゼランが、フィリピンで最初にキリスト教徒となったフマボン王と王女ファナ、そして400人の臣下が洗礼を受けた地に建てたと言われる木製の十字架が「マゼラン・クロス」だ。
マゼラン海峡でその名が歴史に残っているポルトガル人冒険家のマゼランは、東方にスペインの領土を広げることが可能か調査することと、キリスト教の宣教そして初の世界一周航海の成功を目的とした旅が良く耳にするマゼラン航海だ。そして1521年にここセブに到着し、セブの領主にスペイン王カール5世への忠誠を宣誓させたのだ。マゼランは大きな木の十字架をセブの海岸に立て400人ほどのセブ人がセブの王と王妃とともに洗礼を受け、スペイン王夫妻に敬意を表してそれぞれカルロスとフアナという洗礼名を受けたとのことだ。後にセブの守護聖人になる幼きイエスの像、サント・ニーニョ像もスペイン側とセブ側の平和の証として王妃に手渡されたのだそうだ。この勢いに乗って、隣の小さなマクタン島へ乗り込んだマゼランはマクタンの盟主ラプ・ラプと闘いとなり絶命している。これにより侵略者を打ち破ったラプラプは未だにセブの英雄として祀られている。ちなみにマゼラン航海の生き残りが何とかスペインに逃げ帰ったことで世界一周が初めて成功となったのだ。有名なマゼランは夢半ばだったんですね。この後失敗を何度もかさねた上、44年後にセブはスペインに改めて侵略され長いスペイン植民地時代を迎えるのです。
このマゼラン・クロスは奇跡を呼び、万病に効くと信じた人々が十字架を削り取るようになったため、全壊を防ぐため1834年に八角堂が建設されたのだそうです。ここセブはホント奇跡の神話の多いこと。流石クリスチャンだ。もちろんクリスチャンのJunさんもお祈り、我が家のメンバーも蝋燭を供えて同様にお祈り、ところがここで怪しげなおばちゃん2人が我らのために祈りの踊りを捧げると大売り込み。どこにもいるよなこういうやつ、あまりにもしつこいので20ペソ(約40円)で祈りの踊りをしてもらいましたが・・・いやぁ〜ホント怪しい。観光地でもマゼランクロスの前には警備員が常駐しており、あるラインより先には売り子が入れない。但し、そこを一歩出ると貧民層の売り子が蠅のようにたかってくる(例えが悪くごめんなさい)、この風景には我が家のキッズたちも初体験で絶句・・・結構インパクトあったようだがこれも経験だ。更にセブ一の市場「カルボン・マーケット」を車窓から見学。これまたえらくアジアの風景・・・盗難被害は当たり前というところらしいです。
車は一気に坂を駆け上がり山の手へ。ビバリーヒルズという中華系の高級住宅地にある「道教寺院」へ。どこの国も金持ちは高いところに住みたがりますねぇ〜。正面から入ると99段の階段が待ち構えていますが、流石Junさん階段の上へ車をつけてくれました。これだと楽でいいや。ここはその名の通り道教の寺院だそうだが、おいおい道教って?何も知らなく恥ずかしいですが、中国三大宗教の1つで儒教、仏教に並ぶ?宗教だそうで、台湾や東南アジアの華僑の方が多く信仰されれいるそうです。中国の思想家老子の教義が保存されているとのこと。しかし、一見すると確かに!という声が聞こえてきそうですが、香港のタイガーバームガーデンにそっくり?何で・・・?セブの展望も最高でした。寺院の中は撮影不可ですが、面白いのが木片を投げて出る目で占ってもらうという独自の占いが人気とか。我々は遊び半分だが、当事者は本気らしく真面目にしないと怒られてしまう。パパなんか帽子をかぶっていったのでそれだけで注意!もちろんパパ、不機嫌モードに。やれやれ。
これで約4時間弱のセブシティ観光終了。観光の後は、ショッピングタイムだ。セブ一と言われる大型ショッピングセンター「アヤラショッピングセンター」へ。確かにデカ〜い。とは言え、海外のショッピングというとブランドものを買いあさるというイメージがあるが、ここアヤラは日本で言うイオンみたいな感じ。シャネルやディオール等のメジャーブランド品は化粧品くらいしかない。でも目的はブランドものではない!ずばり「ドライマンゴー」だ。セブ土産といえばやはりドライマンゴー!定番だ。しかし、ドライマンゴーの種類の多いこと?日本で美味しいと聞いていたものは店員さんが不味いと完全否定。おいおいそこまで否定しなくても・・・結局店員さんを信じて「Tru-Fruit」というもの決定。大量購入だ。そして、菜優真優ちゃんと良太兄ちゃんの買い物タイム。お友達たちへ何をお土産にしようか?約1時間も悩んだあげくようやく決定。あぁ〜パパは待ち疲れ果ててローテンション、でも一気に復活、最後のディナータイムだ。
Junさんに美味しいフィリピン料理が食べたいんだけど?とリクエストすると、それならばと地元では高級な店になるというフィリピン料理の代表店「Light House (ライトハウス)」へ。まぁ〜メニューは見ても全く分からない。こりゃJunさんにSOSだ。あまり金をかけずに代表的な料理を選んでもらうことに。生演奏もあって中々雰囲気は良い。お皿にはこれってバナナの葉かなぁ〜?パパはこういった葉っぱのお皿とかが大好き。あっという間にご機嫌モードです。まずは、フィリピン料理の代表とも言える生姜ベースかな酸味の強い「シニガンスープ」!ココナッツスープも美味かったけどシニガンスープもいいねぇ〜。
更にちょっと辛目の「空芯菜の炒め物」も負けずに美味!これは特にパパが大絶賛。烏賊のソテー、ワタリガニの甲羅詰め揚げ(これを食べた頃から、おやっ美味しいんじゃない?と皆期待顔に・・・)、フィリピン風牛ステーキ(単なる鉄板焼きですが味は良い)、そしてこれ又フィリピン料理の代表格との「アドボ」。豚肉をこってり味でカリカリに揚げたものだ。うん、美味いね。そしてここライトハウスの定番メニューの「チキン・パンダン」。鶏肉をヤシの葉で包んで揚げたもの!美味いんだけど、先のアドボと連続で食べるとかなりしつこい・・・でもフィリピン料理は激辛ものはなく、期待していなかったにも関わらず大正解!確かに揚げたものが多いので疲れた胃にはキツイかもしれませんが、一品一品は実に好みです。炒飯もまずまずでした。〆はパイナップル。うん、実に納得の味でした。ここを勧めてくれたJunさんに感謝だ。最後ホテル前まで送迎してもらってお世話になったJunさんと一緒に祈念撮影!お友達気分となったじじはご機嫌でJunさんへチップまで弾んでいたようです。陽気なJunさんご苦労様でした。
明日のフライトはえらく早い、よって今宵のうちにチェックアウトの手続きをしておかなければいけないのだ。何せこちらの仕事はのんびりマイペース、前夜に清算しておけると安心だ。部屋に戻ればパパは再びサンミゲルビールで乾杯!オーシャンクラブラウンジは、22時までカクテルタイムでアルコールも飲み放題なのだ。パパ毎晩ご機嫌だ。そして、これが毎日食べれなくなると思うとホント寂しいマンゴーちゃん・・・だから残さず完食しておかないと。う〜ん、何度食べてもマンゴーちゃんは美味い。あぁ〜持って帰りたいなぁ〜(生ものは持ち帰れないのでホント残念)。
最終日は早朝4時半に起床・・・何せロビーに5時半集合だ。おいおい成田行きのフライト早過ぎだろう。せめて6時くらいまでは寝れるような日程にしようよ。外はもちろん夜景、あぁ〜眠い。キッズたちも寝ぼけながらもなんとか起床。しかし、ホテルのスタッフの方もたいへんだ。こんなに朝早いのに、笑顔で挨拶してくれるもんね。確かに評判のホテルだけにスタッフの方はどなたも素晴らしい。空港行きの送迎バスを待つ間にようやく外が明るくなってきた。最後にホテルのエントランスでJunさんと一緒にハイポーズ!ホテルから空港までは車で20分くらい。ここでJunさんと握手してお別れ。お世話になりましたぁ〜。
ママが最後に期待したマクタン国際空港内のディーティーフリー店は・・・見事にママの期待を裏切り、まるで近所のコンビ二?ブランド品と言えばやはり化粧品くらいというレベルだ。ママがっかり。それでも残ったペソを何とか使い切り成功。パパにいたっては自分のものは何も買わず、まさしく手ぶらで帰宅だ。これはこれですっきりして良いのかも?っと割り切るパパ。7時45分定時にマクタンを出発。あぁ〜あっという間の5日間でした。離陸後すぐに朝食だ。不味くて有名なフィリピン航空の機内食だけにあまり期待せずに頂くことに。パパとママは各々ビーフ&ライスとオムレツ&ソーセージ、菜優真優ちゃんはホットドックだ。どれにもドライマンゴーやカットフルーツ、セブで有名な店のパンなど意外に盛りだくさん。約4時間ちょっとの空の旅でした。ちなみにパパだけ1人違う席でしたが、お隣がそれはすごい大柄の外人レディで、それもやたら寝相が悪く・・・それはきつい4時間だったようで、ご苦労さんでした。
あぁ〜あ、日本に帰ってきちゃった。悲しいような嬉しいような?帰りの成田エクスプレスはガラガラ。スカイツリーが見えてくるといよいよ東京だ。じじばばとは東京駅でお別れ。帰りは成田空港から荷物を送ってしまったので楽ちん。新幹線は横一列にならんで名古屋へ。パパママは爆睡、キッズたちはパパママのiPodでゲーム大会。だからお互いあっという間に名古屋へ到着。帰っても何もないので、名古屋駅で夕食を済ませることに。さて「何食べる?」と問えば、キッズたちは揃って「ラーメン!」と即答。確かに帰国するとラーメン食べたくなるとは良く耳にするが、味噌ラーメンならば悪くないかぁ〜ということで名古屋驛麺通りの「札幌らーめん ほくと亭」へ。うん、味噌っていいよねぇ〜。普段であれば美味いと感じるかわからないが、今日に限っては実に美味い。しかし、日本は暑い。っというか名古屋暑過ぎ〜。南国フィリピンより間違いなく暑い。これじゃフィリピン人もびっくりだ。陽気なJunさんは1度も日本に来た事がないのだが、来たらさぞかし驚くことだろう。あぁ〜あ、4泊5日なんてあっという間だな。あれだけ楽しみにしていたのに、いざっ帰ってくるとあまりにもあっけなく侘しさが残る程だ。また海外へ行きたいなぁ〜。さて、お土産のドライマンゴーでも食べながら、夏休みの宿題の絵日記でも書こうかな?とりあえず、楽しい初めての海外旅行でした。

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