2009年9月 はじめての長良川鵜飼! その3
(1300年の歴史を誇る幻想的な鵜飼を初観覧!)


良太くん、菜優真優ちゃんたちとわかれて初〜中級コースへ!

いよいよ鵜飼船出発!鵜飼観覧へ出発と言ってもいきなり鵜飼は始まらない。まずは、川上へ少しあがって中洲に係留ししばし食事タイムとなる。先記したがコンビニ弁当や手作り弁当持ち込みもOKだし、もちろん宿が企画している天然鮎のフルコース会席やその他色々の食事付きの日帰りプラン、我が家のように仕出し弁当、もしくは食事なしでも当然OKなのだ。1番多い仕出し弁当の場合は、やはり2日前くらいに予約しておかないといけないようだ。休日はどこも休みで対応無理で、今回うちが教えてもらった2件しか無理のようだ。

ちなみに、各宿では宿泊プラン以外に日帰りプランが設定されていて、おおまかに1人10000〜12000円くらい。料理は確かに弁当より上でグルメ派にはお薦めだ。鮎焼き専用船が眼の前で焼いてくれるというサービスも中々良さそうだ。但し、この料金だとちょっと追加すれば1泊できる料金なので日帰りにこの金額はどうも・・・?ここまで出すのであれば長良川温泉でのんびりできる宿泊プランで、浴衣姿で鵜飼観覧の方がベターなように感じる。弁当としては、川原町の人気店「川原町泉屋」で少々高価だが天然鮎の鵜飼弁当という手もある。自他認める人気店なので天然鮎を食べたいという方には1番お薦めかもしれない。とは言え、我が家はこの船上でのお弁当の雰囲気だけでも大満足。実にいい感じだ。

パパは関東にいる頃、お台場1周の屋台船の宴会よく楽しんだとのことだけど(まだお台場が今みたいになる前は風情があって良かったんだって)、良太くんはじめキッズたちは初体験。こういったイベントは大好きなだけに、動き出して大はしゃぎ、思ったよりも夜景がきれいで大はしゃぎ!船でお弁当食べれるということで大はしゃぎ!っとつまりこのシチュエーションにかなりのハイテンションモードなのだ。もちろん魚大好きな良太くんは(ホント魚を綺麗に食べるのだ)、もちろん鮎の塩焼きに大満足!キャンプの炭火で焼いたヤマメも美味いけど、鵜飼船で食べる鮎もたまらないねぇ〜。思わず笑顔&Vサイン!

本来は夏の風物詩とも言える鵜飼だけど、実は真夏は暑〜い岐阜、いくら川の上でも蒸し暑さはキツイもの。反してこの時期は暑くもなく、寒くもなくと適温!川面を流れる風が実に心地よく、更にビールまで美味いから最高だ。パパも単純なのでこのシチュエーションに大満足。大きな口で鮎にかぶりついてご機嫌です。1人で何度も乾杯!と叫んでおりました。

菜優真優ちゃんたちは、お稲荷さんとおにぎり。こちらもお兄ちゃんに負けずに興奮状態!どこから鵜が出てくるのか待ち通しくてたまらない様子だ。あっという間にお弁当を美味しく頂いて(おそらく家でこの弁当食べたら至ってノーマル・・・?川面に映る綺麗な夜景と心地よい風のおかげで美味さ倍増でした)、早速デザートタイム。まずは、ママが取り出したのが、川原町の「玉井屋」でゲットしてきた3食おはぎ!ノーマルなアンコときな粉、そしてもう1つが栗。岐阜と言えば木曽路の栗も有名で、栗きんとんなどはすごく美味いのだ。この栗おはぎも実に美味しかったようで、ママも思わず笑顔。

あんまり美味い顔をするので、パパも1つおはぎをつまみ食い。すでにビールから缶チューハイへチェンジしており、猿も負けるぐらいの赤ら顔に変身しているパパ・・・ホント満喫しているようで何より?パパママは船上で食後のお楽しみ。キッズたちはここで船を降りて中洲へ。中洲ではお隣のファミリーが持参してきた打ち上げ花火を一緒に観賞。なるほど、常連さんは、ここで花火タイムなんですね。知りませんでした。

中洲に降りれば眼の前は当然長良川・・・おいおい、こんなところで水遊びは駄目だよぉ〜!でもどうしても水に触りたくなっちゃうんですね。冷た〜い!と当然ながら大騒ぎ。すると川下からは踊り船が上がってきました。軽快な民謡にあわせて浴衣美女?が踊りを披露してくれる踊り船・・・踊り専用船なんて初めて見ました。でも、何となくイベント心を盛り上げてくれて悪くないもんです。しばらく前で踊ってくれていました。

ママのおはぎの後は、岐阜の銘菓「登り鮎」をご賞味。流石に名物だけあって美味しい!自宅にもお持ち帰りです。時間もいよいよ19時半を過ぎて鵜飼スタート時間が近づいてきました。ここで「鵜飼開始の合図は4発の花火です」っと放送が流れて・・・皆夜空を見上げて大注目。バーン、バーンと夜空に美しい大輪4発!!大拍手!!!いよいよ鵜飼スタートだ。一斉にまわりが騒がしくなってきたぁ〜。

「どこから来るのぉ〜」とキョロキョロするキッズたち。中洲に係留されていた鵜飼船にも何となく動きが出てきて、騒がしくなってきました。すると、遠くに篝火の灯が・・・。菜優真優ちゃん、「あぁ〜来たぁ〜!」と鵜船の姿を発見。川面に揺れる篝火の灯がすごく幻想的で、騒がしかったまわりが、ここでシーんと静まってきました。

ドキドキしながら鵜船を待つキッズたち・・・その前にやってきました鵜匠を乗せた鵜船。鵜匠が持つ10〜12本の手縄の先には必死に潜っては鮎を追いかける鵜ちゃんたが、必死にお仕事奮闘中。合計6隻の鵜船が適度の間隔で下ってきます。そして下流に係留されている順に観覧船が狩り下りへスタート。狩り下りとは、鵜飼観覧船と鵜舟が併走しながら川を下り、鵜が鮎を捕らえる様子を眼の前で見せてくれるものです。数隻の鵜船を見送り、いよいよ我々の船も狩り下りの順番に・・・!

近過ぎて篝火が熱い程、まさかこんなに近くで見れるとは?予想していたよりも近くて、鵜匠の動きどころか表情までもはっきりと見える距離です。「ホウホウ」という独特の鵜匠の掛け声が実に幻想的。キッズたちも鵜が潜っては、パーっと出てくる健気な姿にもう応援したくなっちゃうほど。そして数匹喉にくわえこむと、鵜匠に豪快に引き上げられて、これまた強引に鮎を吐き出され、捨てられるように水の中へ。動物愛護の方が見たらクレームつけらるのでは?という程の手荒さですが、長年寝起きともにする鵜匠と鵜の間には、我々にはわからない信頼関係があるんでしょうねぇ〜??鵜は再び一生懸命鮎を追いかけだします。

結構な時間、鵜船と併走したのでたっぷりと鵜飼観覧楽しめました。そろそろ終わりかなぁ〜?と思っていたら、予想通り鵜船が離れて行ってしまいました。あぁ〜もう少し鵜の活躍見ていたかったなぁ〜。それでも良太くん大納得。何が何だか分からずに鵜飼に来た菜優真優ちゃんたちも楽しかったようです。鵜匠の「ホウホウ」という独特の声と篝火・・・・日頃なかなか体験できないものだったので大満足だったようです。

ところがキッズたちよぉ〜!まだまだ鵜飼は終わりではないんだぞ!「え〜、もう船行っちゃったよぉ〜」と不信顔のキッズたち・・・そんな中、川上から煌煌と輝く複数の篝火が近づいてきた。ここからが鵜飼のクライマックスの「総がらみ」だ。6隻全ての鵜船が総出で、横一線にならび浅瀬に鮎を追い込み巻き狩りするのだ。先ほどまでの鵜飼観覧は間近で迫力あったのだが、総がらみは6つの篝火と6人の鵜匠の「ホウホウ」という掛け声が響きあって、違った迫力というか尊厳さがあって素晴らしい!「来たぁ〜・・・・」と呟いてはその後が声が出ず、ただ見送るキッズたち。(ちなみに総がかりの全景は岐阜市のブログより拝借しました)。

これにて鵜飼終了。あぁ〜楽しかったねぇ。ちなみに鵜飼の歴史は古く、「日本書紀」や「古事記」にもうたわれているとのことだ。特にここ長良川の鵜飼の歴史は長く約1300年だとか?もちろん、あの織田信長も鵜飼を見学し大切に擁護していたらしいし、更に徳川家康も同様にえらく鮎の塩焼きを気に入り、毎年献上させていたとのことです。江戸時代は徳川家幕府の終わり家の庇護を受け、明治維新後は宮内省(現宮内庁)の直轄となり全国唯一の御料鵜飼となったのだ。御料鵜飼とは皇室御用の鵜飼のことを言い、毎年5月11日から10月15日まで行われる漁のうち特に宮内庁の御料場で行われる8回の漁を指すとのことだ。御料鵜飼で獲れた鮎は皇居へ献上されるだけでなく、明治神宮や伊勢神宮へも奉納されるとのことだ。なるほど長良川鵜飼は格式が別格のようだ。

鵜飼船はゆっくりと船着き場へ向います。その間しばし長良川の美しい夜景観賞。正直、夜景だけで見れば大したことないのだが、川面に移る逆さ夜景とあわせるそれは美しい!特に船上から眺めると視線が川面に近いためか、川面に映る逆さ夜景が長〜く、その美しさはちょっとした感動ものだ。金華山の上には岐阜城の天守閣がライトアップされ綺麗だ。川風も気持ち良くもう〜最高。

20時30分ちょっと前に無事船着き場に到着。楽しい約105分の船旅でした(船旅とは言わないか?)。話は少しそれるが、天然鮎は「香魚」ともいわれスイカのような香りがしてホント美味らしい。更に鵜飼で実際に鵜が捕まえた鮎は天然鮎の中でも抜群に価値があるのだとか?鵜がしっかり捉えたクチバシでつけた1本傷がついているものがその証拠で、超高価鮎で美味いだとさ。鵜飼の鵜は首を紐で縛られており、この縛り具合によって穫る鮎のサイズが決まってくるのだそうだ。よって、鵜飼で穫られた鮎はサイズもそれなりで、鵜の喉元ですぐに活き締めとなるため鮮度も抜群なのが美味い理由なんだとさ。こう聞くとグルメ魂がうずき、ぜひ1度食べてみたくなるものだ。趣、情緒もある上に、グルメ派もキッズも満足。予想以上にホント楽しく気持ちよかったので、ぜひ来年も来たいものだ。鵜飼ホント気に入ってしまいました。駐車場は乗船場から徒歩3〜4分の岐阜公園の駐車場が近くて良い(1日300円)。後は下道で名古屋まで1時間弱。折角鵜飼観覧にお酒我慢してもらったママの運転で帰宅。折角のシルバーウィーク、最後に日帰りだけど鵜飼見に来れてホント良かったです。岐阜タウン散策も予想以上に見所あって楽しかったです。う〜ん、こりゃお薦めかも?

岐阜観光情報 http://www.gifucvb.or.jp/sightseeing/index.php
金華山ロープウェイ http://www.kinkazan.co.jp/
岐阜長良川鵜飼 http://www.ukai-gifucity.jp/ukai/GUJW0100.asp


[BACK]


[Next Travel]

[Travel TOP]